SALUkunの日記

みんなの健康増進のために看護の知識を生かし、生活習慣病を語る

いつも応援してくれる人へ

今週のお題「大切な人へ」

いつもいつも、僕のやりたいことを見守ってきてくれたおじいちゃんが、最近心臓病でお家で倒れた。

僕は、小さいころからおじいちゃん子で、おじいちゃんの家は実家の隣だったけど小学生の時はよく泊まりに行っていた。おじいちゃんはそのたびに「昔はな、昔はな」と昔話をよくしてくれたものだ。僕もその話が大好きで、よく聞いていた。

 おじいちゃんは、小学生の時、"たくわん”が大好物だった。そのせいで毎日、毎日弁当には"たくわん”。。。すごく臭かったそうだ。おじいちゃんはそれから、たくわんを食べるのが嫌いになってしまった。今でも"たくわん”を口にはしない。

 こんなような話を毎日聞かせてくれた。楽しくて楽しくて仕方がなかった。

 しかし、僕が思春期になるころには、その話を聞くたび、つまらないと思うようになってしまった。壁ができてしまった。あの楽しくて楽しくて仕方なかった日々が戻ってくることはなかった。

 年を取っていくのはものすごく速い。あんなに元気だったおじいちゃんが、もう歩くのがやっとで、耳も遠くてうちの中で飛び交う会話は、おじいちゃんには、鳥のさえずりにしか聞こえていないのかもしれない。こんなおじいちゃんを見てると胸が苦しくなってくる。もっと、おじいちゃんとの1日1日を大切にしておけばよかったと。恩返しも早くできるように頑張らなくてはと。。

 

 僕は、やがて看護学校に合格した。おじいちゃんはとても喜んでくれ、頑張れよって、小さな声でつぶやいた。これがとてもとてもうれしくて、おじいちゃんなどの高齢者を支える支援をしたいと思い、今日まで、老年看護を学んできた。

 

 しかし、国家試験間近に、おじいちゃんは家で急に倒れ、救急車で病院に向かった。大事には至らなかったが、ペースメーカーを入れることになり、今後、急に倒れたときは、救命できるかどうかわからないと医師に告げられた。

 あんな元気なおじいちゃんがと、心から思った。それと同時に、最後迎える人みんな、幸せな人生だったと思ってもらえるのがいいなと思った。

 

 まだ、恩返しもしてないけど、困らせてばかりだけど、立派な看護師になるからね。